『銀の絆』オリオン座の夜に―秘話とか秘話とか(5月19日)

こんばんは。九州は熊本でついに梅雨入りとか。これからやって来ますね、じめじめじとじと天パのワタクシにとっちゃうぎぃぃぃぃぃと毎朝唸らなきゃならない季節の到来でございます。

ま、ね、嫌なことばっかり考えてもしょうがありません。梅雨には梅雨の楽しみ方ってものがあろうものです。れっつ、ぼじてぃぶ、しんきんぐ。

てことで、本日は拙作の中で(ESCOAD以外、読み切りの中で)割と安定した販売数を維持している感のある『銀の絆』に絡めて少しお話をと思います。

このお話、ざっくり説明すると『辺鄙な田舎に転勤になった女教師が中古車を買ったら事故車でオバケが憑いてたホラーだけどラブコメかつシリアス教育系物語』です。

なんのこっちゃ、と思われる気もしますが、事実そうなんですもの。ええ。

そもそもこのお話を思いついたのは、ESCOADの第一稿を書いている頃でした。中古車って買っても修理履歴を購入者が取り寄せたりしない、(日本だけ?)と知った時にすぱぱぱぱぱーん、と閃いたお話です。

同時に、頭の別倉庫に格納されていた『(公共交通機関が発達した)都会から(バスもないような)田舎に転勤とかなったら、ペーパードライバーは大変そう』という脳内タグが、良いあんばいで合致してようやくあのお話が生まれました。

他にも幾つか重要な要素があっての、あのお話なわけですが全部話しちゃうとほら、ネタバレになっちゃうから(苦笑

主軸の一つは、主人公である章子とオバケとの恋があります。なにしろ相手は生きていない亡者なわけですから、叶う訳もありません。

が、それをただの悲劇として描きたくはなく、寧ろハッピーエンドを届けたいという気持ちでお話を組み立てた事をよく覚えています。

そしてもう一つは、章子が対峙する中学生の抱える心の闇。

教育という現場で、教室で、何が起きているのか。親が知らない場所、教師が気づけない場所、そこには子供達しか知らない闇が隠れていたりましす。

子供から大人になる段階で、揺れたり迷ったり様々に色を変える年頃の心情がそこに加わる。

わたしの作を何度か読まれている方はよく御存知だと思いますが、わたしは幾つもの異なる視点を通して物語を執筆します。

よく主人公視点で描けばわかりやすい、と言われるのは承知しているのですが、(そして我が筆力ではそうした方がいいだろうともわかってはいるんですが…反省)例えば登場する中学性一人の視点からでは、物語の全体が彼女一人の視線で終わってしまう。

いじめ問題一つをとっても、偏った視点から見るのと、違う視点から見ることで問題の見え方も変わります。

虐められる生徒、虐める生徒。傍観者、そして親、教師。何の問題でも事象でも事件でもそうですが、ただ一人の主観で物語が成り立つわけではなく、登場人物の数だけ人生があり生き方と見方、常識がある。この辺りはリアル世界に近づけようという気持ちが現れ…てれば、いいなあ。

拙いレベルではありますが、作者であるわたしの主観だけで都合の良い耳障りの良いエンディングに仕上げたくはない、と思っています。

ここらはもう、切磋琢磨、日々努力、焼肉定食なわけですよね。

がんばります。

今年に入って、もっといえば最近になってこの『銀の絆』の部数が少し増えていて、心から感謝の限りです。

この物語が読まれた方の胸に、暖かい雪を齎すことを願います。

さて、本日時点で現在連載中の「ネッシー教授の反逆」も七万文字で佳境を迎えております。ここから数日間は頭がジュラシックじゃないやUMAワールドになるかと思います。

皆様どうぞ、よい夢を。

追伸: イエティ関連の記事で面白いものを昨日読みました。また近日中にブログります。ぐふ。

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