デスマーチ:「ヒーローの不在」そして、愛すべきチーム

ITサポートチーム。

女性のみで構成されたこの5名のチームが、従業員900人を超える株式会社ウォルフィの全システムを保守・運営している。

様々な方向から降り注ぐトラブルとストレスに見舞われながらも、彼女たちはそれなりに業務をこなしていた。

ところが、でこぼこ道ながらも平穏と呼べた日々は、彼女たちの知らぬうちにとんでもない方向へと向かい始め----

死の行進、そう呼ばれるデスマーチへと突入してゆくのです。

どうもこんばんは、奏ちよこです。

私の描く物語には、なんとなくヒーローっぽい人がよく出て来ます。

彼らは少しどこか非日常的な、かっこいい存在です。が、今回のデスマーチには私にとっても初の挑戦が二つありました。その一つが、「ヒーローの不在」です。

デスマーチの主人公である、五人の女性たち。

彼女たちの中には、絶対的なかっこいいヒロインもヒーローも存在していません。

全員が全員、どこにでもいる普通の社会人なのです。

ただそこにあるのは、過剰なストレスとそしてチームワーク。その二つです。

 

***

 

仕事のストレス、って一言でいえませんよね。特にクライアントのご意向の風向き次第で自分の首どころか部下の職まで丸ごと吹っ飛ぶ、ってわかっている状況に置かれたら。些細なことに思えても見逃せるものとそうでないものが出て来ます。

そして我慢の限界というものも、人間だから当然のごとくに存在している。

このチームリーダーである垣田このは(年齢不詳)の立場とは、まさしくそんなものです。彼女が遭遇するアレヤコレヤの災難と、それらに対して対処しようとする彼女の働き方は女性じゃなくても多くの中間管理職の皆様に共感をいただけるんじゃないかと思います。

そこに来て、さらに「だから女の管理職は伸びないんだ」などと好き勝手に言ってくれるクライアント側の担当者(上司と呼んでもいいでしょう。我ながら嫌なクライアントとして描いたと思います)である山田氏がいるわけです。

いませんか?

身の回りに、いちいち言わなくてもいいことをトッピングして投げてよこすような人。

悪気があるないの問題じゃなく、いてしまいますね、こういう方。気にしなきゃいいんでしょうけど、生憎と多くのストレスを感じる人々と同じく、このチームのメンバーはそんなどうでもいい言葉を耐えて受けてしまいます。

小さな礫のようなそれらは日々を通して積み重なり、いつかはパンク寸前にまで膨れ上がる。

そして、彼女たちが歩む道の先にやってくるのは……

結末は、どうぞ劇場で御覧ください。ただ、一つだけ。

彼女たちは、決してやられっぱなしでは終わらないってことです。

 

***

 

この話を書いたのは、去年の夏に遡ります。

劇団新和座の武藤さんから5名の女性を主に、と伺った時から物語は自然にスルスルと頭の中で展開を始めたことを覚えています。

5名の個性的な性格とそれぞれの抱える事情も合わせてよく見ていただければわかるかと思うのですが、彼女たちはどこにでもいる普通の女性たちです。

仕事への忠誠心と真面目さ(それがたとえ理不尽なものであっても)はある、でもしかし(できれば)私生活も(目一杯に)楽しみたい。

恋に破れたり、ぐらついていたり。

筋の通らないことに、イラついたり。

予想外の出来事に、ショックを受けたり。

そして一緒に働く仲間のことを、思ったり。

漠然とした未来を考えて、途方にくれたり。

コンビニで好きな弁当を買いそびれて落ち込んだり。

彼女たちは普通の、ごく普通の働く女性たちなのです。

(ネタバレになるので詳細は言えませんが)書きながらだんだんと湧いてくるそれぞれのキャラクターへの愛着を感じておりました。

彼女たちのバトルを、楽しんでいただけたら嬉しゅうございます。

観た方が共感できたら、嬉しいなあ。

 

さて、ついにチケットの予約が始まりました本公演です。

チケットの入手方法や公演の詳細は特設サイトを御覧ください

デスマーチ特設サイト: http://shinwaza.com/11th/

 

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